壱番屋創業者秘書をはじめ、30年以上に渡りその道を究め、日本秘書協会の「ベストセクレタリー」にも選ばれた“プロ秘書”中村由美さんから、すべてのビジネスパーソンに通じる“秘書の素養”を教わります。

多種多様な仕事を、正確に進めるコツとは?

多くのビジネスパーソンの仕事は、単一作業ではありません。特に秘書の仕事は、書類の作成や整理などの事務作業から、上司のスケジュール管理や出張の手配、電話対応、来客対応、慶弔手配など、実に多岐にわたります。それら膨大な仕事を、期日に間に合うよう確実に同時進行できてこそ、プロの秘書。迅速かつ正確に仕事をこなしていくためには、作業の進め方を考える必要があります。

ちょっとした作業のうっかりが、後々大惨事を引き起こすことも。「6W3H」はそんな事態を防ぎます。

仕事を進める際には、常に「6W3H」を意識するといいでしょう。これは、文章を書くときにいわれる「5W1H」「誰が(Who)」「何を(What)」「いつ(When)」「どこで(Where)」「なぜ(Why)」「どのように(How)」と基本的には同じこと。それに、経費や数量、関係者など、ビジネスパーソンならではの項目が加わります。