不採用になったら、どうしますか?

【面接官が知りたいのはココ!】
動揺せず、逆手にとってPRできる?
別の角度からの志望動機を聞いてみたい

これは意地悪な質問で、特に応募企業への志望度が高いと動揺してしまうでしょう。

しかし、どんな圧迫系質問も「冷静に切り返す力」を見るためです。動揺している暇はありません。

面接官は、既述の志望動機とは違った角度から、当社への熱い思いをぜひ伝えてもらいたいと思っています。たとえば、「御社の○○製品を、自らの手で売ってみたいという思いで今回、営業職に応募しました。今は何が何でも御社の営業職で働きたいという強い気持ちで、この面接に臨んでいます。ですので、不採用になったら非常に残念としか言いようがありませんし、申し訳ございませんが、今はそのことまで頭が回りません」というように、志望動機などを交えて、応募企業への思いを語ってほしいのです。

逆に言うと、ここは再度、応募企業への思いや志望動機を語れるチャンスなのです。

仮の話を額面通りに受け取って、「残念ですが、そうなったら他を探します」といった回答をするようでは的外れだし、せっかくのチャンスをみすみす逃していることになります。

たとえばこういう人の場合

26歳男性、大卒。新卒入社した会社で勤務中。今回は2社目の転職で、異業種・異職種への応募。

NG!
「残念ですが、仕方がないですね。幸い他社の選考が進んでいますし~」

↑現実的な回答ですが、淡白すぎて応募企業への熱意が感じられません。

OK!
「先ほども申した通り、私は御社が第1志望で、御社で働いてみたいという思いが強く、今は不採用になった場合について具体的に考えるのはつらいというのが本音です。
だから今のこの面接の時間を1秒たりとも無駄にせずに、精一杯自分をPRし、また御社への思いをしっかりとお伝えしたいと思います。
ベストを尽くした結果、ご縁がなかったなら、そのときに改めてどうするか考えます。
大変申し訳ありませんが、今はそのような最悪な事態は想定したくないし、想定すべきでない、というのが私の答になります」

↑動揺せず冷静に、自分の考えを語ることに成功しています。また応募企業への入社意欲の高さをしっかりとアピールできていて、模範的な回答になっています。