渋谷・表参道エリアという好立地で、ビジネスに必要な学びを提供し、MBAを取得できる青山ビジネススクール(ABS)。実践に活かすことにこだわった独自の体験型プログラムでも注目を集める同スクールの修了生3人に、通学の目的やABSの魅力を聞いた。

──ビジネススクールへの入学を考えた理由はどのようなものでしたか。

宮森牧子さん●みやもりまきこ
ウイングアーク1st株式会社
インナーブランディングマネージャー

【宮森】40歳を前にして、「次の40年をどう生きるか」と考えたのが入学のきっかけです。それまでの人生、いつのまにか自分の限界を定め、心地よいところでとどまるようになっていました。何かに思い切り挑戦したい。そう思って目指したのがMBAの取得でした。

【東】私の目的は、“経営者目線”を身に付けることでした。業務で経営層の方とやりとりするなか、同じ目線で話せるようになりたいが、そのためには知識が足りない。多様な経験を持つ人たちと交流しながら、それを得る場として選んだのがABSです。

【谷】私の場合は、自身で会社を経営しています。なので、財務、労務、人材マネジメントなど、アカデミックの世界でしっかりと基礎固めをしたかった。周りに生き生きと楽しみながら学んでいる女性も多く、「子育てが落ち着いたら」と考えていました。

知識を得ただけでなく考え方や行動が変わった

──2年間の学びは、今の仕事にどう活きていますか。

東 朋美さん●ひがしともみ
外資系IT企業
シニアビジネスコンサルタント

【東】瞬時に判断し、物事を前に進めていく。そうしたスキルが役に立っています。マネジメント・ゲームの授業では、仮想の企業の3年間を3カ月に凝縮して、ABS同級生とチームになって会社の執行役員として経営します。競合相手は海外ビジネススクールの学生です。目の前の経営課題を迅速に解決する能力が求められ、取締役を務めるABS修了生から厳しい指摘を受け、改善案を練り上げて、実行する。ただ、限られた時間でたくさんのシミュレーションはできないため、データをもとに予測して、最善策を選択する──。こうした決断力は、ABSで得た貴重な財産です。

【谷】コーポレートコミュニケーション関連の授業で100ページ超の有価証券報告書を読み込み、企業比較などを行いました。財務、非財務の情報を精査していく作業を通じて、その企業が何を重視し、何をしようとしているのか、本質を見抜く目が鍛えられました。そうした経験のほか、ABSで学んだ論法や話法が、会社を運営するなかでふと活きているな、と感じる場面は少なくありません。

谷 薫さん●たにかおる
株式会社ティーズラボ
代表取締役

【宮森】いかに“共感”を得るか。担当するインナーブランディングの業務でも、このことを大事にしています。なぜならどんな施策も、「対象となる相手」がその理念やビジョンに納得しなければ、成果を生まないからです。ABSのビジネス・プランニングの授業では、わずか6分間で事業計画をプレゼンします。計画の価値やこちらの思いを伝えるには、まず相手の考えや置かれている立場を知る必要がある。そして、ストーリーの組み立てや言葉の選択にも細心の注意を払わなければなりません。それを繰り返すなかで、ビジネスの現場における“共感”の大切さを肌身で感じることができました。

 

ABSでの学びにはこんな魅力も!
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Edit=Embody Photograph=皆木優子