『プレジデント ウーマン』で現在進行中の「理想のコート製作プロジェクト」。いよいよコラボパートナーを発表! コラボブランドのヒストリーから、より明確なコートの完成形を探る。
ポール・スチュアート
写真提供=ポール・スチュアート(SANYO SHOKAI)

無理難題すぎる⁉ キャリア女性的・理想のコートの条件

2020年11月からスタートした「理想のコート」製作プロジェクト。働く女性500人へのアンケート結果&座談会の内容から判明したのは、キャリア女性にとっての「理想のコート」の条件だ。

1 軽い 
2 しっかり温かい
3 スーツに合う
4 シワになりにくい
5 クラス感・高級感がある
6 きちんとした印象
7 着太りせず細く見える
8 女性らしいシルエット
9 これみよがしなブランドアピールがない
10 カジュアルすぎない

網羅するのはさすがに難しいとも思われた、これらの希望をすべてかなえてくれるブランドを編集部は熟考。満場一致で決定したのが“ポール・スチュアート”だった。読者である働く女性からの人気が高く、これまで『プレジデント ウーマン』のファッション企画等で何度も紹介してきた信頼のブランドだ。

ポール・スチュアートってどんなブランド?

ポール・スチュアートは1938年、ラルフ・オストロフによって、ニューヨークのマディソン街で紳士服のブランドとして開業。ブランド名は彼の息子であるポール・スチュアート・オストロフからつけられたものだ。同ブランドのスタイルはイギリスのロンドンにあるサヴィル・ロウ(オーダーメイドの高級紳士服店が集中している通り)にルーツがあり、正統派トラッドの端正な美しさを大切にしながら、これまで進歩と革新を繰り返してきた。トレンドに流されず、顧客の要望によって最高のエレガンスを提案し続けてきたことが、80年以上の長きにわたり愛されてきた理由だ。

ポール・スチュアート創業者とポスター
写真提供=ポール・スチュアート(SANYO SHOKAI)

「英国の伝統に米国の視点を加えた最良の折衷主義」と1988年のニューヨーク・タイムズの広告にうたったように、ポール・スチュアートの高品質かつ時代を捉えたルックは多くの人々をとりこにした。それは世界的なセレブたちも例外ではない。その証拠に顧客リストには政界や財界、ハリウッドスターのみならず、音楽界の大物たちなど、多くの著名人が名を連ねた。

PAUL STUART店舗
写真提供=ポール・スチュアート(SANYO SHOKAI)

1970年代半ばにはレディスウエア部門が発足。それからはシカゴ、ワシントンDCと店舗が徐々に増えていき、ついに日本にも上陸。今では日本国内に100店舗以上の売り場を持ち、ご存じのとおり、今ではビジネスマン、ビジネスウーマンをはじめ多くの人に愛されるブランドとなった。

ポール・スチュアートのつくる服が私たちにもたらしてくれるのは、最高のサービスや商品、そして洗練だけではなく、自信そのものでもある。メンズウエア由来の整った美しさと信頼に値するきちんと感は、責任のあるキャリア女性にとってビジネスにおいて有利な武器になる。

ポール・スチュアートのスタイル
写真提供=ポール・スチュアート(SANYO SHOKAI)

『プレジデント ウーマン』が理想のコートを探求する意義

コラボパートナーとしては申し分のない同ブランドに(とても難しい要求とともに!)オファーしたところ、コートへの要求の高さが仕事への情熱そのものを表していると理解をいただき、快く承諾をいただいた。

キャリア女性がファッションに求めるものはただのおしゃれではない。女性として装いに心満たされつつも、ビジネスパートナーが不快感を持たないような配慮、そして一緒に仕事をする仲間への気配りを形にしたものだということが、アンケートや座談会の結果でもわかった。

責任のある立場で働く多くのキャリア女性の望みをかなえるべく、コラボコートのプロジェクトは現在進行中。9月にはついに完成報告&詳細を発表! 『プレジデント ウーマン プレミア』秋冬号(9/28発売予定)でも着こなしをお届けする予定だ。乞うご期待を!