知っているけれど取り組まない「海洋汚染問題」
「環境汚染が世界的な問題になっているのを知っていますか?」――こう聞かれて知らないと答える大人はほとんどいないだろう。では、それについて真剣に取り組んでいる大人はというと……いったいどれくらい存在するのだろうか?
中でも海洋汚染は深刻な問題のひとつ。正しく処理されない大量のプラスチックは、世界中の国々から海に流れ着く。その数だけでも毎年800万トンを超えるといわれ、それらが海を汚し、海洋生物たちの生態系を狂わせているのが現実だ。
プラスチックはとても便利な素材で、私たちの生活になくてはならないものとなっている。けれど、用が済んだら適当に捨ててしまっているのもわれわれ人間。たとえば世界中でプラスチックボトルがリサイクルされている割合は、たったの9%というデータもある(エティーク本国HPより)。
また驚くことに、プラスチックは自然分解されるまでに数百年かかるといわれている。つまり一旦捨てられてしまうと、多くのものが半永久的に残り続け、小さなプラスチック粒子であるマイクロプラスチックとなる。それを魚をはじめとした海洋生物が取り込み、巡り巡って人体にも影響を与えることとなるのだ。これらの一連の流れは、私たちが直接目にすることはないゆえに、なかなか実感することが難しい。けれど、現実から目を背けていられないほどの事態になっていることは確実だ。
ひとりの女子学生が世界的エシカルブームを起こすまで
小さい頃から動物が好きで、それらを取り巻く環境がやさしくあってほしいと望むひとりの女性がいた。のちにエティーク創始者となるブリアン・ウエスト氏だ。海洋問題に心を痛めていた彼女は大学生当時、所属していた理学部の知識を生かし、プラスチック撤廃をテーマに一から商品開発に取り組む。
まず彼女が注目したのは、毎年800億本ともいわれるシャンプーとコンディショナーの廃棄ボトル。成分のほとんどが水であるシャンプーとコンディショナーを高濃度の“固形バー”にすることで、大胆にもプラスチックボトルの必要性をなくすことに成功。
また、使用する成分は産地や栽培方法にまで徹底的にこだわった。人や地球環境を傷つけるものを一切使わず、また、動物実験も行わないことから、サステナブルかつハイクオリティな商品として、世界的エシカルブームを起こしたのである。その功績、理念、経営方法に送られた数々の栄誉ある賞がそれを裏付けている。
2012年10月ニュージーランドで設立したエティーク社は、今や世界に約700店舗を展開する大企業となり、利益の20%を慈善団体に寄付する活動を続けている。商品の素晴らしさもさることながら、サステナブルをまい進する企業姿勢に有名歌手や世界的女優などのセレブのファンも増え続けている。「心地よい生活を送りながら地球環境を守る」という考え方に、多くの人が賛同した結果である。ブリアン氏が心から求めているものを妥協なく追求し、それこそが今皆が欲しい物として求められるとともに、ビジネスとして成功し、同時に社会貢献にもなっているのだ。
使ってみて目からウロコ! 大人気のビューティー バー
見た目から、石鹸を連想し「もしかしてゴワゴワする?」「クセ毛やダメージ毛の自分には物足りないのでは?」と思ってしまう人も多いかもしれないが、エティークのシャンプーとコンディショナーは、石鹸ではなく成分を濃縮した固形バー。シャンプーは泡立ちも良く、使い方はとっても簡単。髪の付け根から毛先に直接つけるので、無駄に出しすぎることもない。うねりやクセ毛をケアできるものから頭皮ケアまで、髪質別・仕上がり別に全7種類から選ぶことができる。
また、コンディショナー後の滑らかな使い心地も一度試してみる価値あり。天然成分の香りが気持ちよく、先に挙げたようにエシカルの面ではもちろん、美容アイテムとしても文句ナシ。シャンプーバー同様、これひとつで数カ月もつので、従来の液体のものと比べて経済的にもうれしい限りだ。「環境にいい」だけでは、わかっていても人々の足は遠のくだろう。けれどエティークの商品は使い心地と仕上がりにもしっかりフォーカス。全方位で私たちを満足させてくれる仕上がりとなっている。
さらにエティークでは、赤ちゃんのデリケートな肌にもやさしいバスミルクや、洗濯・食器用洗剤なども展開。これまで使っていたボトル入りのものからシフトするだけで、日々の便利さを犠牲にすることなく、環境汚染を食い止める一助となるのだ。
清潔で、見た目によりよい美しさをめざすのは、私たちの日常に欠かせない大切なこと。けれど、海に住む生き物の命や地球環境が傷ついていくことでそれをキープしているのだとしたら――そのあり方を考え直す必要がある。そしてどうか、自分自身にいま一度問い正してほしい。われわれ人間の“今”しか考えていない美しさは、本当の意味で美しいといえるのかを。
※価格はすべて税抜きです。