忙しくても、ズボらでも、着々と貯めている女性がいます。なにが違うのか。今回、資産1000万円以上の4人に、「1日・1週間・1年」というスケールでコツを聞きました。第4回は個人年収が約1100万円、資産が5000万円の沙織さんのケースです――。(全4回)

※本稿は、「プレジデントウーマン」(2018年8月号)の掲載記事を再編集したものです。

働けることに感謝!●沙織さん
●43歳 ●職業:会計の専門職(正社員) ●個人年収(税・保険料込み):1100万円 ●世帯年収:2600万円 ●家族:夫、子ども(16歳) ●趣味:旅行

専業主婦を経て出産後、仕事スタート。いくつもの資格を取得し、キャリアアップ。40歳で離婚。42歳で再婚。

貯蓄はダイエットと同じ。無理をすると反動がきます

もともとは専業主婦だった沙織さん。出産後にキャリアにつながる資格を次々と取得し、30歳のときに週1日のパートから仕事を始めた。保育料や資格取得費用のための学校代で、なかなかお金が貯まらなかったが、37歳で国家資格を取得してからは、飛躍的に貯金がふえた。その後、不動産投資も始め、個人資産は3000万円を超え、2017年に再婚してからは世帯資産が5000万円を超えた。「働いてお金を稼げることはありがたい」と沙織さんはしみじみと語る。

写真=iStock.com/andresr

お金を貯めるために心がけていることは2つ。ひとつは部屋をスッキリとさせること。

「物が少ないと何を持っているか把握できるので、管理が楽。余分なものを買わずにすみます。食べ物も洋服も同じです。それに部屋がきれいだと家でリラックスして過ごせるので、翌日また元気に働けます」

もうひとつは“無理”と“無駄”をしないことだ。

「無理に切り詰めると、必ず反動がきてストレス買いしてしまいます。だから基本的には自炊でもお弁当や作りおきはできる範囲で、時にはお総菜も使う。洋服は迷ったら買わないけれど、気に入ったら色違いもそろえるんです」

▼1日
部屋は片づけてスッキリさせる。「つもり貯金」は家族の日課

17年の引っ越しを機に断捨離を断行。今もスッキリと片づいた状態をキープしている。「夫もきれい好き。掃除道具は手の届くところにおいて、気になるところはさっと掃除します」。毎日の貯金は、ゲーム感覚で。「お弁当を作ったら300円、バスに乗らずに歩いたら100円、野鳥を見たら10円と、貯金箱に小銭を貯めて、つもり貯金を楽しんでいます」

(写真左上から時計回りに)夫婦の寝室やリビング、冷蔵庫の中……とにかく物が少なく隅々までピカピカ。東京ディズニーシー・ホテルミラコスタに泊まるために、ディズニーの貯金箱につもり貯金。つけまつげや『ナンプレ』は100円ショップで購入。
▼1週間
買い物はネットスーパーで、週に1回まとめ買い

2週間に1度は、イトーヨーカドーのネットスーパーを利用してまとめ買い。「時々、商品券がもらえるキャンペーンをやっているので、このときとばかりに重いものを2万円程度まとめて買います」。全国各地のおいしいものは、ふるさと納税を活用して取り寄せる。家族が好きな海産物や果物がもらえる自治体を中心に納税。

▼1年
洋服はアウトレットサイトで。迷ったときは絶対に買わない

自分の洋服を買うのはバーゲンのみ。特にお気に入りは「アウトレットピーク」というアウトレット通販サイト。「迷ったときは絶対に買いませんが、気に入ったら色違いで買うこともあります。靴は消耗品と考えて同じものを6足そろえています」。1年に1度は、貯め方や預け先について、夫婦で話し合っている。

(写真左上から時計回りに)ビールやお茶、ワインなど重いものは、ネットスーパーが便利。タラバガニやホタテは、ふるさと納税の返礼品。靴は同じものを6足常備。「アウトレットピーク」で買った白のセットアップは、ジャケット3000円、スカート2000円。