仕事の効率を上げるにはITの導入が欠かせない。では何から取り入れていくのが、よいのだろうか。今後のトレンドを見据えたうえで、絶対に役立つツールを紹介しよう。

「放送後」の評判から見たい番組を選ぶ

時間は有限だ。できるだけ無駄な時間は減らしたい。まずはパソコンでの作業を見直そう。

「ウルトラブック」と呼ばれる新種のノートパソコンが各社から発売されている。これはインテルが提唱する規格を満たした次世代機で、主な特徴は2つ。軽量薄型でどこにでも持ち歩ける点と、起動が早くいつでもすぐに使えるという点にある。省電力にもかかわらず高性能なので、コンセントがない場所でもパワフルな作業を長時間できる。オフィスに閉じこもるのではなく、カフェなどで作業をしたほうが、効率が上がることもあるはずだ。

ウルトラブック】ウルトラブックとはインテルが提唱する次世代PCの規格。この秋冬商戦から対応機種が発売となった。数年前に流行した「ネットブック」とは異なり、性能面での妥協はなく、薄型で駆動時間も長い。とくに起動時間が短く、時間を有効に使うことができる。写真は「dynabook R631」。本機は13.3型ワイド液晶を搭載し、約9時間の長時間バッテリー駆動、約15秒の高速起動に加え、世界最軽量、最薄を謳っている。
dynabook R631(東芝ダイレクト価格:13万4800円)

自宅でくつろぐ時間でも、だらだらとテレビを見るのは、もう時代遅れだ。各社が「全録レコーダー」を市場に投入している。これは複数のテレビチューナーと大容量のハードディスクを内蔵した次世代のレコーダーだ。たとえば地上デジタル6チャンネルの2週間分の番組をすべて録画する、ということができる。もちろんすべては見きれない。見る予定の番組を録るのではなく、2週間の全番組から見たいものを選ぶわけだ。こうなると「番組表から予約する」という作業はいっさい必要がなくなる。放送が終わってから、じっくりと評価を見定めたうえで、上質な番組を見ればいい。

【全録レコーダー】大容量のハードディスクと多数の地上デジタル放送チューナーを備えることで、1~2週間のテレビ放送を全チャンネル録画するという高性能のレコーダー。これまでアナログ放送ではPTPの「SPIDE R」などがあったが、今冬からデジタル放送に対応した一般向けの商品が相次いで発売された。番組予約をせずに、あとから視聴番組を選ぶ感覚は新鮮。今後も性能向上により、同種の機能を持つ製品が増えることが予想される。
レグザサーバー(BR-M190実勢価格:約16万円)