保有額は合わせて3億円を超える

1億円の資産を30代で築いた主婦がいる。

会社勤めのときは企画部門などでキャリアを積んだ岩崎美歩さん。今は専業主婦の暮らしを楽しみながら不動産経営に腕をふるう。

「現在の資産は、賃貸マンション3棟と投資用マンション3戸で、不動産が合わせて3億円ほど。ほかに金融資産が4300万円程度です」

こう話すのは、岩崎美歩さん。不動産の借入金を引いた純資産は約1億円になるという。

夫は普通のサラリーマン。美歩さん自身は4年前に会社を辞め、今は専業主婦をしている。キュートな笑顔は“凄腕”のイメージとはほど遠い。

美歩さんの資産も、最初は天引き貯金からスタートした。

「就職したころはどんどん使っていたんです。これではいけないと思って、財形貯蓄に毎月7万円、ボーナスは丸ごと貯金するようにしました」

社内結婚した夫はもっと貯めていたという。10年前に結婚したときには2人で3000万円あったというから、もともと夫婦揃って貯まる体質だったといっていい。

投資を始めたのは結婚して2年ほど経ってから。

「最初は株に投資しました。でも、初めて買った株が暴落してしまって――」

それでもめげずに猛勉強。20冊、30冊と本を読み、投資の魅力に引き込まれた。

「会社でどんなに頑張っても収入に反映されるのはごくわずかですよね。でも、投資だったら勉強して努力すれば、大きな成果が返ってきます」

株式投資の次は投資信託、その後、いよいよ不動産投資をスタートした。

「『金持ち父さん貧乏父さん』を読んで心が動いたんですね(笑)。それからは30万円もするセミナーに行ったりして、不動産投資を勉強しました」

まずは現金で1000万円のファミリーマンションを購入。徐々に規模を広げ、最近では借入金を使って3棟の賃貸マンションも手に入れた。

「この自宅も2階が住居で、1階は賃貸になっています」

自宅併用の賃貸住宅の場合、自宅の床面積が全体の2分の1以上あれば低金利の住宅ローンが借りられる。また、自宅部分については住宅ローン控除の対象になる。美歩さんの場合は全額借入金で購入し、住宅ローンは毎月23万円。家賃収入が毎月25万円あるので、賃貸の経費を含めても、ほぼ自己負担ゼロでマイホームを手に入れたことになる。