フランクリン・コヴィー社の「7つの習慣」セミナーは、これまでに20万人以上が受講。そんな同社が提供する最新のリーダーシップ研修とは。
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図10・11・12(図表提供=フランクリン・コヴィー・ジャパン)

リーダーがメンバーから信頼され、チーム内に信頼関係が築けたなら、次に取り組む役割が「意義を見出す」である。これは正しい方向性を示すことであり、自分とメンバーにとって「価値あるビジョン」を描いて共有する取り組みである。

一般的な目標管理型リーダーは、チームに目標を与え、役割分担さえすれば業務が遂行されると考える。これも誤りではないが、私たちがめざす「偉大なリーダー」は、自分とメンバーのボイスを出発点とし、自分たちにとって意義のあること、価値のあることを実現しようと努める。ビジョン創造型のリーダーである。

そのビジョンが顧客ニーズを満たす自分たち独自の“意義ある貢献”であれば、誰しもコミットしてベストを尽くすはず、というのが基本的な考え方である。

だからリーダーは、顧客ニーズを満たす独自の“意義ある貢献”を見つけ出さなくてはならない。それは、メンバーのボイス、チームのボイスに強く結びついたものであるべきだ。

リーダーが創造するビジョンと戦略は、図10のようなパズルのピースにたとえることができる。それは自分たちのボイスだけでなく、「利害関係者のニーズ」と自分たちの「ミッションと価値観」を結びつける役割を果たす。

利害関係者のニーズは、自分たちのボイスと顧客ニーズに代表される。それは時とともに激しく変化しつづけるもので、「自分たちにとって大切なのは誰か?」「その人たちにとって最も大切なのは何か?」という問いから導き出される答えである。