仕事もできて、責任感の強い“いい人”ほどストレスを抱え込み、人一倍苦しんでいることがある。心のスイッチを切り替えるテクニックを学び、生き生きと働けるあなたに生まれ変わろう。

「部下から頼られる上司になりたい」「上司の期待に応えたい」――。

そういうがんばり屋のあなたは、間違っていない。本当にいい人だから、部下に頼られ、上司も仕事を頼みたくなるのだ。もうこれ以上無理と思っても、責任感の強いあなたは決して逃げ出さない。しかし出口が見えない不安の中で、心は辛さとイライラでいっぱいだろう。「いい人」を演じる仮面を脱ぎ捨てられず、どんどんがんじがらめになって、もがき苦しんでいる――。

でも、もう我慢をしなくてもいい。心のスイッチを上手に切り替えるテクニックがあるのだから。そのテクニックが、「メンタルデトックス」、つまり「心の解毒」である。このメンタルデトックスで、ストレスに疲れた心を浄化すれば、オンとオフを上手に切り替えられるようになる。早速、心の解毒を始めよう。


 

悩みの種が尽きないと嘆いてばかりでは問題の解決にならない。まずは自分がストレスを感じている原因をすべて書き出してみよう。

コツは、具体的に書くこと。「会社がイヤ」とか「プロジェクトがうまくいかない」といった漠然とした書き方ではなく、「若手メンバーと営業の考え方が合わず、イライラする」とか「そろそろ契約を取らないと、ボーナスが減らされそうで怖い」というふうに、とにかく具体的に書くことが大切だ。