RSSで情報収集、メモ書きはパワポで

今や、パワポが「パソコンのメモ帳」である/パワポで横書きの文字で書く。5月5日、国交省の役人に提言した「成長戦略」コメント。早朝に1時間弱で作成。人口動態のグラフの横に、“さなぎ”を貼るのもまさに大前流。

デジタル化でツールが進化しても、ノート術のアナログ的な要素は昔と変わらない。ノートやメモ帳がパソコンになっただけのことである。

先日も国土交通省の成長戦略会議があって、前原誠司国交大臣から「成長戦略の提言を批判してくれ」と頼まれたので、戦略会議のメンバーと国交省の役人30人ほどが集まった席で、「提案書は優れたものだが、方向性ばかりで、明日からどう実行したらいいかもっと具体的に書いたらどうか」と言ってきた。そのときに持っていったのが写真のレジメだ。

要するに昔事前に書き出していたメモ書きをパワーポイントに置き換えただけのものである。成長戦略のどこに問題があるのか。ポイントはこれとこれ。明日から行動できる具体例としてフラグシップ1、フラグシップ2……という具合に朝一番で直前にちゃちゃちゃっと作った。

パワポで書けば横書きであるし、文字も大きくなるから読みやすい。図版なども簡単に入れられる。自分も読めないような昔の手書きメモより、よっぽど見栄えがいい。メモを欲しがる人も多いので非常に便利。最近はもっぱらUSBメモリーを世界中どこにでも持っていって、プレゼンの後に欲しいという人にはデータをそのまま渡している。

iPadやiPod、iPhoneのような新しい情報デバイスはBBT大学院の授業にはいち早く取り入れている。しかし入力の遅さが気になって、私にとってはまだ使い勝手がいいものではない。

情報端末として一番重宝しているのは「エアキャンパス」のブラウザだ。エアキャンパスはBBTが開発した遠隔授業用のプラットホームで、これ一つで手持ちのパソコンからいつでもどこでもサイバー授業が受けられるし、クラスのディスカッションにも参加できる。6000時間のコンテンツを簡単に検索して見ることもできる。私にとっては高校生から社会人まで私の授業を受けている1万人の受講生にサイバー空間で毎日会えるので大変便利。