2年ほど前でしょうか、受験雑誌で読んだのですが、難関中学に合格した子たちが、テストについて「不正解にしか興味がない」「今、間違えてラッキー!」と言っていたのです。

鳥肌が立ちました。本当に、すごい。間違えた問題をつぶしていけば、テストに強くなっていく――。迷いなく実行できている子たちがいるなんて。テスト直しを嫌がってばかりのうちの子と、なんて違うのでしょう。

娘の春菜も塾に通い始めた最初のころは、しぶしぶながら、毎週テスト直しをこなしていました。でも、5年生になると、宿題の量がだんだん増えてきて、テスト直しもじっくりやろうとすると、宿題に手が回らない状態に……。

6年生になっても、7月くらいまでは新しい単元を習うそうです。だから、宿題は軽視できません。宿題とテスト直し、どっちも手つかずでは困るので、宿題を優先することにしました。

でも、すっかりテスト直しをしない癖がついてしまったようで、冬休みにこれまでたまったテストを直させようとすると、ひどく嫌がって……。結局ほとんどできませんでした。今やテストは完全に受けっぱなし状態です。

宿題とテスト直し、どちらを優先すべきなのでしょうか?それとも、寝る時間を削ってでも、宿題とテスト直しは両立させるべきでしょうか?

Question

6年生になると、時間的余裕が一気に失われていきます。目の前にある課題のすべてをこなすことは不可能。何かと何かをてんびんにかけ、どちらかを捨てるという判断を迫られます。テスト直しはしたいけれど、宿題も削れない。

プロの学習コンサルタントは、このジレンマにどう対処すると思いますか。

(1)宿題を優先させ、時間が取れたときにテスト直しをする

(2)宿題を削ってでも、テスト直しを優先させる

(3)テスト直し、宿題、それぞれ削って両立させる