雑多な情報が流れるダイナミックさを味わう

ネットでいつも見ているのは、個人のブログが中心です。なぜなら大量の情報が羅列してあるだけのニュースサイトはかえって見づらい。

それより誰か信頼できる人が優先順位をつけてくれたものを読むほうがいい。ということは、誰のブログでもいいというわけではなく、「どんな人が書いているか」が重要。直接当人を知っているのでなければ、内容をよく吟味する必要があります。その代わり、「この人なら間違いない」と思えるブロガーが見つかったら、自分の代わりにいろいろなものを見聞きし判断してくれる、もうひとつの目や耳ができたようなもの。

そしてそのブログが自分と合うかどうかを見極めるには、そこですすめているものを積極的に試してみることでしょう。その人が褒めた店に行ってみたり、本を読んでみたりすれば、「なんだ、この程度のものをあんなに褒めちぎっていたのか」と思うかもしれない。逆にまだ知られていない、いいものを紹介していたら相当な目利きだとわかる。

僕にとって「この人なら間違いない」と思えるブロガーの一人に、大手広告代理店に勤める「さとなお」こと佐藤尚之さんがいます。僕は同年代の人に比べればかなり早くからツイッターを始めたのですが、きっかけは去年の7月、さとなおさんのブログに「ある会社では、ツイッターのフォロワーが250名以上いることを採用条件のひとつにしたそうだ」と書いてあったこと。

そこで実際にツイッターをやってみると、情報収集やコミュニケーションのツールとして、かなり完成度が高いとわかった。ただ他人の発言を眺めているだけでも、いま流行っているもの、話題になっているものが、複数の人から同時に発言されることによって視覚的によくわかる。

たとえば中央線が止まると、「中央線が止まった」というフレーズが一斉に画面に並びます。しかもこれはニュース速報などよりよほど速い。そんなふうに、ブームになる前の「空気」のようなものがいち早くわかる。だから僕はあえてフォローする人(発言が画面に表示される人)の人数をあまりしぼり込まずに、雑多な情報が流れるダイナミックさを味わうようにしています。