2枚目は立ち寄るコンビニで決める

読み取り機にかざすだけで決済ができる電子マネーの発行枚数は、2010年4月時点で1億3000万枚を超え、決済金額は2009年度に1兆2549億円に達した(日銀調べ)。クレジットカードの42.4兆円の足下にも及ばないが、徐々に財布の中で存在感を増していることは確か。

電子マネーには日銀が調査対象としている前払い方式(プリペイド方式)でIC乗車券を兼ねた交通系の「Suica」「ICOCA」「PASMO」「SUGOKA」「Kitaca」などや、小売流通系の「nanaco」「WAON」、専業系の「Edy」があり、ほかにも後払い方式(ポストペイ方式)の「QUICPay 」「Smartplus」「Visa Touch」「iD」、ネット上で流通する仮想マネーなどがある。

利用できる店舗が多く使い勝手がいいのは、前払い方式の主要電子マネーだが、事前に入金(チャージ)しなければならないため保有枚数が多くなるほど、あちらに1000円、こちらに5000円とお金が分散してしまい資金効率が悪くなるし、持ち歩くカードが増えて財布が膨らんでしまう。またショッピングポイントも、あちらこちらのカードに散ってしまうことになる。電子マネーをおサイフケータイに集約すればカードの枚数は減らせるが、資金効率の悪さは解消できない。