チームの中で自分の仕事を完遂させる仕事術

コンサルタントとして、マインド・知識・スキルがあっても、実戦で機能しなければ、意味がありません。ここで注意しなければならないのは、コンサルタントの仕事は個人プレーではないことです。「コンサルタントというプロフェッショナルの仕事が、個人プレーではない」と言うと、少し違和感を持たれるかもしれません。でも、今の世の中では、チームで成果を出すのが仕事の基本形なのです。

クライアント企業の変革を支援するのが、コンサルタントの役目です。企業には多くの人が関わっています。役員、従業員、顧客、取引先、株主。その家族まで含めると、厖大な人数になります。キーとなる関係者、すなわちステークホルダーに限っても、何人もいます。企業の変革を前に進めるには、何人もいるステークホルダーたちを巻き込み、プロジェクトチームを形成します。そして、プロジェクトチームを起点に、さまざまな手段を用いて、関わっている多くの人に変革を波及させていく。これがコンサルタントの実戦の場です。

つまり、一人で変革するわけではありません。多くの人が関与し、多くの人に影響を与えるべきプロジェクトチームで、自身がいかに機能するのかが、とても重要なのです。

プロジェクトチームに参加したら、当然、与えられた自分の役割を果たすことが求められます。自分の仕事を完遂するに、自分の作業コントロールは自分でやらなければなりません。

TO DO管理。課題リストの管理。自分のスケジュール管理。自分が主催する会議の調整。自分の仕事がどういう状況なのか報告しなければいけません。遅れるのなら、他の人と調整が必要になります。もし困ったことがあれば、上司や他のメンバーに相談や報告をして、解決していかなればなりません。

プロジェクトチーム内で自分が機能するには、このような「自身を機能させる」ための「仕事術」が身についていないと、大変苦労することになります。