最も評価している政治家は面白い結果に

新型コロナウイルス問題、緊急事態宣言に伴う経済危機など、2020年の日本の状況は明からに平時ではなく危機の中にある。19年10月の消費税増税までの良好な経済環境は一変し、国民は危機からの本当の出口が見いだせず、疫病と失業に対する不安を募らせている。

国会議事堂と高層ビルです
写真=iStock.com/kokouu
※写真はイメージです

当然であるが、平時において優れた人材であったとしても、危機において優れた人物とは限らない。歴史上の偉人とされる人物の中にも、平時においては変わり者として扱われていたが、危機において頭角を現した人々が多く存在する。

筆者は昨年までの「平時」に求められた政治家像と現在の「危機」に求められる政治家像には大きな隔たりがあるものと考えている。そして、それは世論調査の状況を見る限りは、国民の間にも徐々に共有されてきているように思う。

毎日新聞と社会調査研究センターが5月6日に実施した全国世論調査によると、新型コロナウイルス問題への対応で「最も評価している政治家」の項目は面白い結果だった。