“巣ごもり需要”で映画をオンラインで楽しむ人が急増

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、世界中で人々の“生き方”が変わりはじめている。

その1つに映画の楽しみ方の変化がある。ウイルス拡大阻止のため外出制限を受けた“巣ごもり需要(外出せずに自宅で生活するための需要)”の高まりから、動画配信サービスをはじめとしたオンラインで映画、ドラマなどを楽しむ人が圧倒的に増えている。

一方、外出の制限によって多くの国で映画館が一時閉鎖に追い込まれた。3月下旬の時点で、米国の映画館の業界団体である全米劇場所有者協会(NATO)は政府に緊急支援を求めるほど、映画館で映画を楽しむことへの需要が消滅している。

新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣を受け、全劇場の営業を休止したTOHOシネマズ(東京都港区)=2020年4月17日
写真=時事通信フォト
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣を受け、全劇場の営業を休止したTOHOシネマズ(東京都港区)=2020年4月17日

見方を変えれば、コロナショックによって、人々が快適、安全に生活を送るために必要なモノ・コトがはっきりしはじめた。企業はそうした変化をとらえて収益を増やし、成長を加速させなければならない。

特に、IT先端分野では米国のGAFAなどと中国のBATHの競争が一段と熾烈化している。今後、変化に対応できる企業と、そうでない企業の優勝劣敗はより鮮明となるだろう。