偏差値35未満、もしくは算出不可能なボーダーフリーの大学を、人は「Fラン大学」と呼ぶ。この不名誉な枠組みに入れられた卒業生が、慶應卒に勝利したという、ウソのような本当の話がある。

コイツ本当に就職する気ある?

いわゆるFラン出身にもかかわらず、たった1年で慶應義塾大学出身の同期に年収500万円もの差をつけたAさんの話をしましょう。これからお話しすることはすべて実話です。

同期に年収500万円もの差をつけた
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Aさんは元々俳優志望で、いわゆるFラン大学卒業後はアルバイトで生計を立てていましたが、あるとき俳優の道を諦めて会社員になることを決意され、私が代表を務める転職サポート会社を訪ねて来られました。

ちょうど同時期、慶應出身でAさんと同じ年齢のBさんも転職相談に来られました。Bさんは慶應を卒業後、不動産会社に就職して一定のサラリーを得ていましたが、不動産業界は企業規模に関係なく稼げるため、小さくてもより稼げる同業界での転職を希望していました。

2人はほぼ同じタイミングで同じ不動産会社に入社し、採用した企業も明らかにBさんへ期待をかけていました。ところが1年後、より多く稼いでいたのはAさんだったのです。