新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各地で一斉休校が続いている。そうした地域では進学塾も休みだ。子供の勉強はどうすればいいのか。プロ家庭教師集団「名門指導会」代表の西村則康さんは「まずは生活リズムが保てているかに注意してほしい。そのうえで、今だからできる勉強をするといい」という――。
手をつないで走る日本の小学生
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あまりにも長く、終わりの見えない休校期間

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国が緊急事態宣言を発令した。3月頭からの休校が続いている地域もある。都市部では多くの店や施設が自粛休業しており、中学受験の勉強を専門に教える大手進学塾も休講を余儀なくされた。

困ったのは、そこに通わせる親たちだ。学校が休校になった上に、塾まで休講になってしまい、わが子の勉強はどうなるのか、受験に不利にならないかと、不安を募らせている。だが、休校になって一番気をつけなければいけないことを見落としていないだろうか。それは、生活リズムの乱れだ。

普段なら朝7時に起きて、8時には学校へ行く。親も仕事で家を出る。ところが今は、学校が休校だ。親の仕事もリモートワークになり、家族が全員集合している家は少なくない。どこかへ出掛ける目的があれば、それに合わせて早起きするけれど、そうでないと途端に狂ってしまうのが、生活リズムだ。