副業を認める会社が増え、会社員をしながら起業するのも可能になってきた。副業起業の経験がある持田卓臣氏は、「新たに会社をつくると30万円ほどかかるが、休眠している会社を買うなら1万円ほどで済む。会社を買えば『早く』『安く』始められる」という――。

※本稿は、持田卓臣『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

アジア系のビジネスマンが会議室での作業
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「事業承継」という新しい起業のかたち

起業と言うと、一般的には新しい会社をつくることをイメージすると思います。私自身もそうでした。しかし、いろいろな方とお話ししている中で、すでに存在している会社を引き継ぐ、すなわち「事業承継」というのも1つの起業のかたちであるということを知りました。

日本には現在、約9万社の「休眠している企業」があると言われています。さらに、経営者の高齢化も問題となっています。経営者が高齢化して引退を考えているけれど、引き継ぐべき後継者がいないという企業が増えてきているのです。

こうした問題に対処するために、最近では国も積極的に支援をしており、「事業承継」をする際に使うことのできる補助金制度もできたそうです。こうした補助金制度の利用や、事業承継に関する実際のところについて、専門家に話をうかがうことができました。