今やジムは「筋トレ」をするだけの場所ではない。日曜祝日は休み、顧客のほとんどが40~60代女性というジムが、全国2000店を展開するほど盛況だ。店舗展開コンサルタントの榎本篤史氏は「人通りの少ない場所への出店が多いが、地元の女性たちのコミュニケーションの場になって成功している」と分析する――。

※本稿は、榎本篤史『東京エリア戦略』(KADOKAWA)を再編集したものです。

ジムでトレッドミルで実行されている人々
写真=iStock.com/nd3000
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24時間営業の低価格ジムが増えている

働き方改革が叫ばれている最中ですが、今もまだ多くの人が仕事に追われた毎日を過ごしていると思います。そんな忙しい現代人のために増えつつあるのが、フィットネスジムとコインランドリーです。

「結構前からあるのでは?」と思うかもしれませんが、今増えているそれらを見ると、これまでのイメージのジムあるいはコインランドリーとは少し違ってきています。本稿ではジムについて分析します。

「エニタイムフィットネス」は国内に700店舗、世界中で4500店舗もある24時間営業のフィットネスジムで、23区すべてに店舗があります。

24時間いつでも好きな時間に通えるのがポイントで、料金は店舗によって異なりますが、だいたい月額6800~7800円と低価格です。都心は9000円前後の店舗もありますが、コナミスポーツなどは月の利用回数無制限の場合は1万円以上しますので、安く感じる方も少なくないでしょう。