のど飴などで知られるカンロの製品「グミッツェル」が好調だ。東京や大阪の店舗では1箱3800円の商品が人気の手みやげに選ばれている。経済ジャーナリストの高井尚之氏が人気の背景に迫った——。
ヒトツブカンロ ポップアップストア 新宿ミロード店
撮影=プレジデントオンライン編集部

ポップで洗練された新店舗が登場

2020年2月19日、東京・新宿駅に直結した商業施設でイベントが行われた。

(提供=カンロ)
(提供=カンロ)

2月20日から5月31日の期間限定で運営する「ヒトツブカンロ ポップアップストア 新宿ミロード店」のメディア内覧会。店を運営するのは「カンロ飴」で知られるカンロだ。新型コロナウイルスの影響で個別取材に変わったが、メディア関係者が次々に訪れた。

若い世代を意識したであろう、ポップなディスプレーとアップルストアのような洗練された店内。この空間にこそ、カンロの決意が込められている。老舗の皮を脱ぎ捨てるという決意だ。

長年続く企業ほど、時代に合わせて事業活動の中身を変えていく。今回は同社の「グミ」への取り組みに焦点を当て、企業の「来し方行く末」を中長期の視点で分析したい。