会社に熱意を伝播させる議論

ターニングポイントとなった研究&企画部門の2つの会議
図を拡大
ターニングポイントとなった研究&企画部門の2つの会議

06年11月、バージョンアップした試作品が完成。中高生によるモニターテストに臨むことになった。

アンケート結果は上々。8割以上のモニターが「この商品が欲しい」と答えた。スムーズに話は進み、07年3月には量産化が決定。改良はその年の秋口まで重ねられ、商品名もクルクル回って尖り続ける「クルトガ」と決まった。そして、発売に向かって全社的に動き出す。

「当初は社内で熱くなっているのは商品開発部と開発センターの人間だけでしたが、広報担当との会議にわざわざ中山を呼び、僕らの熱意を広めていきました。これは三菱鉛筆が自信を持って送り出す本格的シャープなんだと、社を挙げて売り出したかったんですよ」(商品開発部商品第二グループ係長 斉藤拓郎さん)

中山協さん(横浜研究開発センター課長)ら開発チームの熱が斉藤さんら商品開発部に伝わり、さらに他部署へ――。プレゼンで商品開発部をその気にさせ、企画を軌道に乗せた中山さん、企画を練り直す場として、また他部署を巻き込むために会議を利用した斉藤さん。振り返れば、2人とも会議という公の場を実に巧みに活用していた。「クルトガ」誕生には、2人の会議に対するデリケートな配慮が生かされていた。

※すべて雑誌掲載当時