1万円で「最後マデ」股間まさぐる中国人

新型コロナ旋風が日本列島、いや全世界で吹き荒れるなか“もっとも身近な中国人”は、どう過ごしているのか。異論はあるだろうが、日本人男性の多くにとってもっとも身近な中国人というと、繁華街の路上で客引きをしている中国人マッサージ嬢であろう。

マッサージ店の一室。チャイエス嬢は「リンパ5000円」と称して笑みを浮かべながら股関節に触れてきたが、リンパは固辞した。
マッサージ店の一室。チャイエス嬢は「リンパ5000円」と称して笑みを浮かべながら股関節に触れてきたが、リンパは固辞した。

「オニーサン、マサージドオ?」

帰路を急ぐなか、行く手に立ちはだかるように迫ってくる彼女たちに辟易した経験がある人は少なくないはずだ。

ある週末の夜、“チャイナエステの聖地”と称される東京・五反田の風俗街を歩いてみると、人通りはまばら。わざわざこの時期に遊びに来る者など、あまりいないのだろう。

「オニーサン、何シタイ? 40分イチ万円、最後マデデキル」

30代ぐらいの中国人女性から早速、声をかけられた。逡巡した態度を見せていると、まくし立てるように「最後マデ」を連呼してくる。

「因為有病毒、最近客人不多吧?(ウイルスのせいで客は少ないよね?)」

私は中国に在住歴があり、あえて中国語で応答すると、驚いた様子でこう返された。

「オニーサン中国いたの? いつ?」

一歩後ずさりして、明らかに警戒した様子を見せる。今は日本在住だと伝えると安心した表情を浮かべ、距離感が元に戻った。日本語と中国語をチャンポンにして、会話を続ける。