「好き」を仕事にするにはどうすればいいのか。スパイス料理研究家の印度カリー子さんは「私は、もともと将来の夢もなく、つまらない人間だった。ただ、姉のために作るカレーには夢中になれた。誰かのために夢中になれることなら、人は爆発的に行動できる」という——。

※本稿は、世界文化社『これが私の生きる道! 彼女がたどり着いた、愛すべき仕事たち』(世界文化社)の一部を再編集したものです。

現役東大院生のスパイス料理研究家

印度カリー子さん 大学院生/「香林館」代表取締役
私の人生を変えたスパイスカレー。
日本の食卓に当たり前に並ぶ
家庭料理にしていきたい。
1996年生まれ。宮城県出身。現役の東京大学院生という顔を持つ、スパイス料理研究家。スパイス専門店「香林館」代表。大学在学中より、スパイスセットを開発・販売、テレビやラジオ出演など幅広い活躍で注目。『ひとりぶんのスパイスカレー』(山と溪谷社)など著書多数。

——あなたのお仕事は?

印度カリー子さん(画像=『これが私の生きる道!』)

「スパイスカレーをお家でも手軽に」をモットーに、スパイスセットの開発や販売、年に数冊のレシピ本の出版、メディア出演などを通して、スパイスカレーの普及活動をしています。スパイス好きが高じて、大学院で、食品科学の観点から香辛料の研究中です。

——スパイスにハマったきっかけは?

大学1年生のとき、同居している姉がインドカレー好きで、姉のためにインドカレーを初めて作ったのが、すべての始まり。スパイスから作るカレーって、手間がかかるように感じる方が多いと思うのですが、3種類を組み合わせて炒めるだけでもできる。味は本格的なのに、とっても簡単なことに驚いたんです。具材も自由で、バリエーションが無限。それからカレー作りにのめり込みます。

自己流のレシピをメモする感覚で、印度カリー子という名で、ブログを始めました。2カ月くらい続けた頃、「なぜこんなにおいしいインドカレーが広まってないんだろう」と考えたとき、日本にはスパイスを簡単に買える環境がない、ということに気がついて。「もっと世間にスパイスの魅力を知ってほしい」と思い、初心者でも手軽に使えるスパイスセットを作ろう、と。