「婚活疲れ」に陥る人が後を絶たない。婚活事業を手掛ける有薗隼人氏は「誰かの後押しがないと決められない人が増えている。『今の婚活市場』では高望みになってしまう条件を前提にしている人が多い」という——。

※本稿は、有薗隼人『[婚活ビジネス]急成長のカラクリ』(扶桑社新書)の一部を再編集したものです。

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結婚を決められない若者の心理

「ゆとり世代」と呼ばれる人たちには諸説ありますが、一般に、2002年度以降に小中学校に入学した世代、1987~1996年頃に生まれた人たち(現在、23~32歳くらいの人たち)を指すことが多いようです。ちょうど平成に差し掛かる頃に生まれた人たちのため、平成生まれ=ゆとり世代と捉える人も中にはいるのではないでしょうか。

もちろんすべてがそうとは言えませんが、この世代の特徴として、競争意識の低下や自主性の低下などが指摘されてきました。結果、仕事や恋愛において、優柔不断で決断ができない若者の増加につながっています。優柔不断な人の心理には3つの法則があります。

【優柔不断な人の心理 その1「決定回避の法則」】
ひとつ目が「決定回避の法則」です。これは、複数の選択肢が提示されると、どれが正しいのかを選択できないことを指します。例えば、デートでレストランに入ったとして、何を注文すればいいのかわからず、延々と悩んでしまうような人にあてはまります。相手によっては、そうしたはっきりしない様子を見てイライラさせてしまう場合もあるため、注意が必要です。

【優柔不断な人の心理 その2「現状維持の法則」】
2つ目が「現状維持の法則」です。多くの選択肢が与えられて迷いが生じたとき、新しいものを選択できず、結局これまでと同じ日常を選択してしまうことです。

【優柔不断な人の心理 その3「恐怖からの回避」】
そして3つ目が「恐怖からの回避」です。何かしらを選択しなければならない状況に陥ったとき、失敗するときのリスクを恐れて、「何も選ばない」という選択肢を取ることを示します。失敗することで、自分の価値が現状よりも下がると考えてしまうのでしょう。