ケンカ回避のレシーブ・トス・アタック

自分がイライラ、相手もイライラ。そんな状況だとケンカが始まるのも時間の問題です。始まりかけたケンカを数秒で終わらせる方法をお伝えします。

写真=iStock.com/GlobalStock
※写真はイメージです

まず、自分がイライラしている場合、対応はシンプルです。怒りのピークは6秒だと言われます。怒りをうまくコントロールするスキル「アンガーマネジメント」ではその仕組みを活かし、6秒待つことで怒りの感情を静め、心を落ち着かせるのです。6秒かけて自分をクールダウンさせましょう。

続いて、相手がイライラしている場合、3つのステップで対応します。バレーボールの「レシーブ・トス・アタック」をイメージするとわかりやすいでしょう。これにより相手の怒りを静めていくのです。

ステップ1の「レシーブ」では相手の話を聞き切ります。口を挟んだり、反論したり、正しい・間違っているなどの評価をしたりするのはNG。ただひたすら相手の状況を聞き切るのです。相手が何を言おうと「そうなんですね。ほかにはありますか?」「そういうことがあったんですね。あとは何かありますか?」と相手から引き出し続けます。人は思いを吐き出すとスッとするので、相手が「言いたいことはすべて言いました」となるまで聞き切ることが大事です。ちなみにこれが体力や気力を一番使う工程です。