お悩み:46歳会社員(年収600万円、住宅ローン残債3000万円)、妻41歳(パート年収50万円)、子どもは小学5年生、2年生。妻が家事をしに近所に住む両親(要支援1の父80歳、要介護2の母77歳)のもとに通っている。

年金8万円で暮らす老親のために妻が週2回、食材を持って通い介護。このまま自宅介護を続けていては親子共倒れまっしぐら。しかし要介護3になるまでは利用料が安い特別養護老人ホームにも入れない。どうしたらいいのか。

両親の貯蓄額を「専用ノート」で確認

「要介護2まではヘルパーさんに助けてもらいながらの自宅介護になりがち。そこで家族が消耗するわけです」。そう語るのは、介護関連の著書もあるFPの畠中雅子氏。「介護は情報戦」といわれる。知れば知るほど選択肢が広がり、費用も安く、家族が楽になる方法が見つかる。「要介護1~2の時期をどう過ごすかをプランニングしている人はほとんどいません。でも『介護型ケアハウス』なら要介護1から入れます。よく探せば、夫婦部屋に入居して一時金数十万~数百万円、月額利用料が月15万円程度の施設があります」。

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両親を施設に預けられるなら、目の前の共倒れ危機は回避できる。問題は、それだけの資金があるかだが、「親の介護は親のカネで」が介護の鉄則。自分の懐よりも、親の懐ぐあいを心配しよう。