応援したい自治体に寄附すると税金がお得になる「ふるさと納税」。年々人気が高まっているが、その制度は複雑だ。注意点はなにか。元国税調査官で税理士・産業カウンセラーの飯田真弓氏が解説する――。
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確定申告に行く前には知識を身につけたい

私がプレジデントオンラインに寄稿した「ふるさと納税したのに還付金0円の人の条件」(12月17日)を読んでくださった方から、もやもやする、わかりにくいというご意見が届いているようだ。

お役所の仕事が縦割りで、窓口をたらい回しにされるという「ぜんざい公社」の落語に絡めて、行ってみないとわからない確定申告会場での様子などについても書いてみたのだが、説明不足な点があったようにも思う。

「ふるさと納税」についてネットで調べてみると、記事や動画など、たくさんヒットする。ある「YouTuber税理士」がこんなことを言っているのをみつけた。

「ふるさと納税」って、なんだかややこしいですよね。
誰かに聞いてみたいけれど、税理士に相談するときっと有料になるんだろうなぁと、思案している方へ。
各地で申告相談会場というものが設けられ、休日でも受け付けるところがあるので、ぜひ、行ってみてくださいね。

前回の記事で、休日、家族とともに、申告会場に出向いたAさんを例に出してみたのは、予備知識なしに申告会場に行った場合、必ずしも適切な対応が受けられるわけではないので、注意が必要であることを知ってほしかったからだった。