もしも桜を見る会が「ファンタジー・パーティー」だったら

首相主催の「桜を見る会」の招待客のことが話題だ。いろいろな問題が指摘されているけれども、桜を親しい人たちと見たいという気持ちは理解できる。もちろん、趣旨やルールは守らなくてはならないけれども。

総理大臣主催の「桜を見る会」。その招待者名簿に注目が集まっている。(つのだよしお/AFLO=写真)

このような国として開催する会は別として、私的に行われる花見や、さまざまなパーティー、会合でも、誰を招き、誰を招かないのかということは案外大切な問題である。

年末年始のような特別な時期には、クリスマス会や忘年会、新年会など、人を招いて楽しむ機会が増えてくる。そんなときに「招待客リスト」を作るのは1つの芸術だ。

あまり同じような分野の人ばかり集めても、気が合うようで発展性がない。だからといって異分野交流のアウェー感ばかりのパーティーだと気疲れする。

いい具合に親しみが持て、また適度の発見、刺激があるような組み合わせにするのは、難しくて、そして楽しい。

パーティーや会合の招待客のリストを考え、着席の場合にはその席順を考える幹事さんの役割をするのは、今の時代に必要な能力を鍛えるうえで役に立つ。