同級会幹事、趣味事始め、気の合うグループ発足術

自分には「仕事を通じてできた、たくさんの友人がいる」と思っていませんか。それは勘違いです。友人と知人は違う。リタイアすると、それが身にしみるほどわかります。

写真=iStock.com/kumikomini
※写真はイメージです

私は37年間、定年まで野村証券に勤務し、その間に何百人と付き合いがありましたが、退職後7年経って今も付き合いがあるのは4、5人ほど。会社を辞めてから始めた活動を通じて、知り合った方々とのつながりのほうが今は深くなっています。

会社員時代に仕事を通じて付き合った人たちは、知人にすぎません。名刺の肩書が外れると、とたんに疎遠になります。年に何百通も出す年賀状も年々減り、顔を合わせることもなくなる。現役のうちから友人と知人を分けておくことは大切だと思います。孤独を恐れることもありませんが、少数でも友人がいるというのは大切なことです。