メールで「会う約束」を調整すると、やりとりが何往復にもなってしまうことがある。どうすればいいのか。ビジネスコミュニケーションに詳しい中川路亜紀氏は「原因は『遠慮しすぎ』にある。あなたの本音をメールできちんと伝えれば、相手に迷惑をかけることもなくなる」という――。

※本稿は、中川路亜紀『あなたのメールは、なぜ相手を怒らせるのか?』(光文社新書)の一部を再編集したものです。

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多忙な人にアポイントのメールを送る

画像=『あなたのメールはなぜ相手を怒らせるのか?-仕事ができる人の文章術』
中川路 亜紀『あなたのメールは、なぜ相手を怒らせるのか? 仕事ができる人の文章術』(光文社新書)

あなたは、企画中の市場調査についての協力を仰ぐため、著名な研究者に会おうとしているところです。以前、名刺交換はしていましたが、仕事をお願いするのは初めてです。多忙な先生なので、緊張してメールを書きました。

この最初のメールは、よく書けています。このあと、会う日時を決めるやりとりに入りました。日時に関する部分の抜き書きで読んでみましょう。丸数字はそれぞれのメールの回数です。