ラグビー日本代表の快進撃はさらに続くのか。10月20日のW杯準々決勝の対戦国・南アフリカについて、統計データ分析家の本川裕氏とスポーツライターの相沢光一氏の2人に分析してもらった。2人の結論は「日本に分がある」。その理由とは——。

※本稿は、本川裕ブログ「社会実情データ図録」の記事の一部を再編集したのものです。

写真=時事通信フォト
1次リーグ・日本vs.スコットランド。後半、トライを決める福岡堅樹=2019年10月13日、横浜国際総合競技場

ラグビー日本の次の相手・南アフリカ「身長・体重」全データ分析

2019年9月20日から日本で開催され、熱戦が繰り広げられているラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会。4年に1度のラグビーの祭典は、10月19日から8強が激突する決勝トーナメントに移る。

日本が準々決勝で対戦するのは、強豪・南アフリカ。格上だが、予選で4連勝と勢いに乗る日本にも勝機はある。決戦を前に、統計データ分析家の視点から、予選リーグの戦いぶりを簡単におさらいしたい。

予選リーグにおいて、日本代表は初戦のロシア戦で勝利したばかりでなく、2戦目においては本大会開幕時に世界ランキング1位だったアイルランドを撃破。大方の予想を裏切って、大金星をあげた。第3戦のサモア戦も4トライを決め、勝ち点5を獲得した。

そうして迎えたのが最終戦のスコットランド戦だった。日本にとって因縁の相手である。2015年の前回大会で日本は予選の初戦、南アフリカ戦でまさかのジャイアントキリング(大番狂わせ)を果たしたものの、このスコットランドに完敗したことでベスト8を逃した。

しかし、今大会ではその宿敵スコットランドに28-21で勝利し、目標であった決勝トーナメント進出を達成した。リーチ・マイケル主将は「スコットランドをボコりたい」と宣言していたが、見事に有言実行した。

4戦全勝でA組を首位通過したことで、10月20日の準々決勝はD組2位の南アフリカとなった。これまた4年前の因縁の対戦相手である。