商社やメガバンクなど大企業の社員には「ラグビー経験者」が多く存在する。知識・スキルのマーケットプレイス「ココナラ」を創業した南章行さんもそのひとり。愛知県立旭丘高校や慶應義塾大学のクラブチームで楕円球を追い続け、その経験を仕事に生かしている。人と人とをつなぐハブ人材になるためのコツとは——。

※本稿は、南章行『好きなことしか本気になれない。人生100年時代のサバイバル仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。

ココナラ代表取締役社長の南章行さん

「コミュニティーへの貢献」で存在感を発揮する方法

人のスキルを借りれば、自分のスキルではできないことができるようになる。だが、なんの関係性もないのに頼んでばかりいたのでは、ただの「図々しい人」だ。力を貸してもらえるような人間関係はつくれないし、力を貸してもらえないどころか話も聞いてもらえないだろう。

スキルを貸してもらいたいなら、スタートは自分から貢献することだ。

ギブの精神が大切なこと、自分から与えることが始まりというのは、もうさんざん言い尽くされていて、あなたは「またその話か」と思うかもしれない。とはいえ、実際のギブとはどういうことかを知り、実行している人ばかりではないと思うので、僕のやり方を紹介しておきたい。

貢献とは、ハードでもソフトでも「すごいスキル」を持っていなければできないというのは勘違いだ。そんなふうに考えていたら、抜きん出た人以外は、「自分から与える」なんてできっこない。

そこで僕がやっていたのは「コミュニティーへの貢献」だ。