TOEICの点数を効率的に上げるには、レベル別に学習法を変える必要がある。今回、5つのレベル別に「勉強法ロードマップ」を識者に聞いた。第3回は「500点台」の学び方について――。

※本稿は、「プレジデント」(2019年4月15日号)の掲載記事を再編集したものです。

リスニングで効果抜群の、すごいスマホ利用法

私は神戸市内の中高一貫校で国語教師を務めるかたわら、作家、哲学者、ポジティブ・シンキングの実践者としても活動しています。2014年3月に初めて受験したのを皮切りに、ポジティブ思考を実践しつつ試験勉強を続け、半年でスコアを100点以上アップさせました。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/fizkes)

試験勉強では手始めに中学英語を復習しました。とっつきやすそうで、インターネットで評判だった『AKB48中学英語』を使いました。アイドルの日常風景をやさしい英語で綴った日記で、ブログを読み進めるような感覚で、スイスイと勉強できました。

TOEIC対策のマストのテキストがあります。

1冊目は定評のある『TOEIC L&Rテスト 直前の技術』。TOEICの出題パートごとに、傾向と対策が示されています。しかも、スコアが上がりやすいパートから、順番に学ぶ構成になっており、効率よく高得点を狙えます。

2冊目は、これまた人気の高い『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』。TOEICで頻出の英単語がピックアップされ、私自身も勉強した英単語がテストで出てきたので、ビックリしました。それと、本を買うと、もれなくスマートフォン用の無料音声アプリもついてくるので、リスニング対策にも使えます。音声は約2時間の長さなので、私は往復の通勤電車のなかで聴きました。最初のうちは英語と日本語を交互に聴き、慣れてきたら英語だけを聴きます。音声のスピードを上げていき、「1分間に○ワード聴く」といったトレーニングを続ければ、本番で効果を発揮するでしょう。