どんな人間でも失敗はしてしまう。緊急事態に陥ったとき、どんな「屁理屈」であれば、その場を切り抜けられるのか。今回、5つのテーマで実例を収集し、作家の架神恭介さんに考察してもらいました。第4回は「浮気がばれた」です――。

※本稿は、「プレジデント」(2018年12月17日号)の掲載記事を再編集したものです。

心の底では軟着陸を望んでいるはず

あなたが男性であれ女性であれ、このケースでは気まずい思いをするに違いありません。しかし、相手が感情面であれ経済面であれ、とにかくあなたとまだ別れたくないと思っているのであれば、表面上いかに怒っていても心の底では軟着陸を望んでいるはずです。であれば、あなたがすべきことは事実を認めて謝罪することではなく、とにかく浮気ではないと言い張り、「そんな事実はなかったし、怒る必要も別れる必要もない」と無理やりに言いくるめることです。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/Mixmike)

では、ケース別に見ていきましょう(便宜上、あなたを男性と仮定して進めます)。まず、不倫相手との浮気LINEを妻に目撃された場合です。

「キスしたい」「アパホテルに行こう」など、あなたは意欲的なメッセージを不倫相手に多数送りつけていると思いますが、「相手が君だと勘違いしていた」で押し通しましょう。これはよく使われる言い訳であり、かなりムリがありますが、とにかく「絶対に事実を認めないぞ」という強い気持ちが大切です。

次に、不倫相手との電話を妻に聞かれた場合です。「女の声が聞こえたんだけど」と詰め寄ってくる妻に対しては、「お母さんだ!」と言い張りましょう。親には正直に打ち明けて口裏を合わせてもらうようにしましょう。大丈夫。これもトラブルを円満に解決するための「優しい嘘」です。夫婦円満のためにきっと協力してくれるはずです。

仮にスマホに登録していた不倫相手の名前を目撃され、「けい子って誰よ!」と詰め寄られても、母親との協力関係があればこれも解決可能です。親の携帯番号を浮気相手の名前に上書きして、「ほら、けい子に連絡してみな」と妻に電話させればいいのです。後は親のハンドルネームだと言い張りましょう。