TOEICの点数を上げるには、どんな学習が有効なのか。今回、6つのレベル別に「最短ルート」を識者に聞いた。第3回は「500点台」の学び方について――。

※本稿は、「プレジデント」(2017年4月17日号)の掲載記事を再編集したものです。

毎日1回は、問題と向き合う

TOEICに限らず、英語のスキルを上げるためには、とにかく英語との“接触量”を増やすことが大切だと高橋基治氏は語る。

「スコアが低い人というのは、そもそも英語と接触する時間が圧倒的に少ないケースがほとんど。英語に触れない日をできるだけつくらないよう心掛けるだけで、英語力はかなりアップします。英語は向こうから寄ってきてはくれないので、自分から仲よくする努力をしなければいけません」

例えば日々の生活において、英文を読んだり、声に出したりする習慣をつけることで、英語に対する苦手意識が払拭され、積極的に学べるポジティブなスパイラルが生まれる。TOEICのスコアアップを目指すなら、たとえ数分でも、毎日問題と向き合う習慣をつける。いわば「半径1メートル以内にTOEICを置いておく」ことが必須だと高橋氏は強調する。

【子供向けだから、ちょうどいい】
ペーパーバックのほか、定期購読できる雑誌も。「世界のニュースや興味深い最新の話題がわかりやすい英語で表現。大人のリーディング教材としても最適」。
(写真左)The Editors of TIME for Kids著、TIME for Kids社、1488円(kindle版)
【自分の言葉のように声に出してみよう】
スティーブ・ジョブズやマザー・テレサなど、著名人の名言を多数紹介。「朗読CD付きなので、リスニングや音読トレーニングに活用できる。含蓄のある英文を話したい人にも」。
(写真右)寺沢美紀著、IBCパブリッシング、1800円+税