「高年収ビンボー」と「低年収リッチ」はどこが違うのか。雑誌「プレジデント」(2016年11月14日号)では、それぞれにアンケート調査を実施。そのなかで「投資・蓄財の方法・考え方」について聞き、結果を3人の専門家に分析してもらった。違いをわける点は何だったのか――。

金融資産の運用をやめたほうがいい人

蓄財するほど余裕がない……という声も聞こえるが、貯蓄できる人、できない人を分かつのはどこだろうか。

写真=iStock.com/Geber86

元大手銀行支店長でコンサルタントの菅井敏之氏は、「豊かな老後を迎えられるのは、手取り収入の15~20%を堅実に天引きして貯蓄に回している人」と話す。

手取り収入が30万円なら6万円程度、50万円なら10万円が目安。それが無理だと思う人は、いつまで経っても貯まらない。まず貯蓄を先取りして、残ったお金でやりくりするのが蓄財できている人のやり方だ。

家計に詳しいファイナンシャルプランナーの畠中雅子氏は、その貯められるお金の「1割アップを目指してはどうか」と言う。たとえば毎月3万円貯めている人なら3万3000円と、少し上を目指す。それができれば自信がつき、蓄財のペースも上がるという。

こうして貯めたお金を効果的に運用する。「豊かな老後のためには、収入を増やす、支出を減らす、そして運用する、という3つのステップが必要」(ファイナンシャルプランナーの長崎寛人氏)なのだ。

菅井氏が言う。「資産には金融資産、家賃収入付きの不動産、ビジネス力(仕事の力)の3つがある。資産を大きくするならレバレッジ(梃子)を利かせることができる不動産投資が効果的」。他人資本(借金)を元手に賃料収入を得ていく。リスクもあり、誰でも成功するわけではないが、一考の価値がある。

金融資産の運用についても、うまくいかずに悩んでいる人が多いが、畠中氏は「自分に合った方法を見つけられるかどうか、自分で判断できるかどうかが分かれ道」と話す。