会社の枠にとどまらずに、広く社会と接してみよう

「キャリアアップと言うと、現在の50代くらいまでは、会社のなかで出世していく『島耕作』の世界でよかったのですが、社会の状況は大きく変わりました」

会社がすべて面倒を見てくれる時代は終わった。マーケティング戦略アドバイザーの永井孝尚さんは、これからのキャリアアップは自分の商品力を上げるという発想が必要だと言う。

商品力を考えるときに必要なのが、バリュープロポジションという考え方だ。

つまり〈自分の強みは何か。どんな相手のどんなニーズに、いかに応えるか〉をきちんと整理することだ。このときに重要なのが、自分の強みが本当に自分にしかない価値なのかということ。ほかの人でも代用できるものなら、安いのはどっちだという低価格競争に陥り、消耗するだけだ。

▼下の4つを常に自分に問いかける
(1)どんな強みを活かして●自分の強み
(2)誰に向けて●ターゲット
(3)どんな悩みに●ニーズ
(4)いかに応えるか●自分の仕事