仕事後にきちんと自炊するには、どうすればいいか。365日スープを作り続けている有賀薫氏は「最低限の食材と塩だけで、スープを作ってはどうでしょうか」と提案する。夜遅く食べても罪悪感が少ない究極のシンプルスープのコツとは――。

時間(手間)、経済、健康、このすべてをコントロールできる

働く人はついついコンビニ食や外食に頼りがちですが、それだけでは味気ないし、体や財布にも負担が大きいもの。かといって、自炊をするにも、仕事を終えて帰る時間帯に買える食材は限られています。まとめ買いは、とくに少人数の家庭では買い過ぎて余らせるなど、無駄も多くなってしまいます。そんな悩みに答えるシンプルスープのレシピにたくさんの反響をいただいています。

食材は最小限、だしも使わずに、調味料は塩だけ。食材は、スーパーでも大量に安く売っている旬の野菜1種類か2種類。ちょっとボリュームがほしいときは肉や魚介を加えます。カロリーや塩分も低く、夜遅く食べても罪悪感も生まれません。なにより、食材や調味料を絞り込むことで、時間(手間)、家計、健康、このすべてをコントロールできることが魅力です。

「豆もやしとサラダチキンのだしかけスープ」(撮影=筆者)