「ビーガン」の市場規模は2018年に1兆円を超える

肉や魚介類に加えて、乳製品や卵も避ける完全菜食主義「ビーガン」の市場が世界中で拡大している。加工食品だけでも、ビーガンの市場規模は2018年に世界で100億ドル(約1兆1000億円)を超えると予想される。

日本での広がりはどうか。マーケティングアナリストの渡辺広明氏はこう解説する。

「魚を食べる文化が浸透している日本において、完全菜食主義になる人が爆発的に増えるとは考えにくい。一方で、サラダ専門店が流行したり、コンビニでも1日に必要な栄養素が摂取できるサラダが販売されたりするように、健康志向という観点では食が多様化してきています。ビーガンメニューは、健康志向の強い消費者層に受け入れられていくでしょう。菜食主義・完全菜食主義の訪日客の需要を取り込んでいくと、うまく商品を軌道にのせられるはずです」

国内でも、モスバーガーでは、肉のパティの代わりに大豆由来の植物性たんぱくを使用したソイパティへの変更が可能に。リンガーハットの新業態「EVERY BOWL(エブリボウル)」は野菜メニューが充実するが、車麩(くるまぶ)を使用した酢豚風など動物性食材を使用していないビーガン対応のメニューも用意。大手飲食チェーンは既に動き出しているのだ。

(図版作成=大橋昭一)
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