英会話を効率的に学習するには、どうすればいいか。雑誌「プレジデント」(2018年4月16日号)の特集「英語の学び方」では、英語学習に使える最新サービスを徹底比較した。記事の一部を紹介しよう。第4回は「スマホアプリ」について――。

ゲーム感覚で、英語力アップ

百花繚乱時代のスマホアプリ。英語アプリも例外ではない。スキマ時間に学習できる使い勝手のよさがウリだ。

学習時間や量の履歴を記録したり、「最も記憶が定着しやすい」タイミングを見計らって復習を促してくれたり。これなら勉強習慣も定着しやすいだろう。最大の発見はそこに「純粋な楽しさ」があることだ。テンポよくゲーム感覚でレベルアップしていけるため、英語アレルギーが生じる余地も少ない。プレジデント誌編集部おすすめの英語アプリをまとめた。ほとんどのアプリは無料。もちろんリッチなコンテンツを望むなら課金が必要だが、低コストで英語が学習できるありがたさを実感できるだろう。スキマ時間にチェックするべきはSNSよりも、英語アプリだ。

(1)POLYGLOTS/リーディング力
世界中の英語ニュースを配信するアプリ。ニュース、マーケティング、音楽・映画、グルメなどから興味のあるものを自由選択。わからない単語があればワンタップで意味が表示される。スピードを自在に変えられる自動スクロール機能つき。日本語訳のある記事、リスニングができる記事もある。
(2)iKnow!/単語力
DMMが運営する英語アプリ。基礎英語、ビジネス英語、ライフスタイル&カンバセーション、テスト対策の4カテゴリー。「忘れかけたころに復習すると記憶が定着する」というコンセプトのもと、ベストなタイミングを見計らい学習を促してくれるのが最大の特徴。英会話学習・旅行など、目的別にコースも選べる。
(3)Duolingo/単語力
リスニング、英会話、英単語と、総合的な英語学習ができる。米国の名門カーネギーメロン大の教授らにより開発されたもので、「Duolingoでの34時間分の学習が大学1期分の語学学習に匹敵する」「世界で一番ダウンロードされている」という触れ込み。完全無料なのも嬉しい。英語以外に約20言語のコースがある。
(4)mikan/単語力
「最速で英単語が覚えられる」がうたい文句の単語学習に特化したアプリ。次々と繰り出される英単語のカードを見ながら、知っている単語は右に、知らない単語は左にフリック。続けて、英単語の意味を4択のテストから回答、苦手な単語を復習、というサイクルを繰り返すことで早く効果的に英単語を暗記する。
(5)英語物語/ゲームをしながら
100万ダウンロードを突破したカードバトル形式の英語学習アプリ。英語が苦手な兄が、妹と「ご当地ゆるキャラ」の助けを借りながら敵のゆるキャラを退治する。4択の問題に答えるとストーリーが進んでいくが、不正解だと味方キャラがダメージを食らう。気づけば英語そっちのけでストーリーにのめり込んでいることも。
(6)えいぽんたん!/ゲームをしながら
レベルにあわせて無理のない英語力アップを目指すアプリ。学園の先生となり、生徒キャラを卒業させるべく奮闘する。問題に正解すると生徒を育てるための「おやつ」がもらえる。アイテムをもらえるイベントやレアキャラの存在、ユーザー同士が繋がるSNS機能が楽しい。学習コンテンツは語学出版社アルクが提供。
(7)レアジョブ英会話/スピーキング力
オンライン英会話学習サイト大手のアプリ版。場所を選ばずスカイプを通じてマンツーマンの英会話レッスンを受けられる。25分間の無料レッスンを2回まで受講可能。朝6時から深夜1時まで毎日開講。日常会話コースとビジネス英会話コースがある。料金は定額制で、1レッスンあたり129円から。
(8)ネイティブキャンプ英会話/スピーキング力
オンライン英会話のネイティブキャンプのアプリ版。なんと予約不要、スカイプの設定不要、月額5500円で回数無制限、そして24時間365日のマンツーマンレッスンが可能だ。「今すぐ」、そのとき空いている講師から英語を学べるのだ。「外国人と話す」という場数を踏むには、もってこいだと言えるだろう。
(撮影=和田佳久)
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