3大メガバンクが統一規格「BankPay」で合意

キャッシュレス化実現へ向け、メガバンクの動きが加速している。三菱UFJ、三井住友、みずほの3大メガバンクによるQRコード決済「BankPay」の統一規格で合意、2019年度の実用化を目指していると報じられている。背景には2つの要因がある。

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まず、ATMを含めたリテールのネットワーク維持費がかさむことがある。マイナス金利の影響もあり、各行や金融機関は、構造改革の必要性に迫られている。

次に、ユーザーの選択肢の多様化もポイントだ。これまで、キャッシュレス化の大半を占めたのはクレジットカードだったが、「LINE Pay」や「楽天ペイ」など簡易決済が浸透しつつある。もともと、クレジットカードは金融機関にとって収益性の高い決済手段であるが、これら簡易決済にシェアを奪われる危機感もあろう。

日本のキャッシュレス支払いの比率は18%(15年時点)。約60%と高比率の韓国や中国はもとより、欧米の30~50%との比較でも、日本市場のキャッシュレス比率は低い。