「営業とは、人生をすり減らす仕事ではない。自分自身が最も磨かれる仕事である」。プルデンシャル生命が営業の哲学や心がまえを配信する人気facebookページ「日出ずる国の営業」から、 全5回にわたって営業パーソンだけでなく、広くビジネスパーソンの学びになるよう な印象的な「指南」を紹介します。 第1回は「断られてもストレスは感じない」という田内弘治さんのケースです――(全5回)

※本稿は、『プルデンシャル流 心を磨く営業』(プレジデント社)の第1章「アプローチ」の一部を再編集したものです。

教える側のスキルより教わる側の姿勢が大切

プルデンシャル生命神戸支社に入社したばかり田内弘治は前職で営業経験がなく、セールスについては右も左もわからなかった。そこで、とにかく言われたことを吸収することに集中した。

2017年に同社の最優秀営業パーソンとなった田内弘治氏。

「それまで営業の仕事をしたことがなかったので、教わったとおりにやろうと思いました。それは正解だったと今でも思います。練習やトレーニングというものは、教える側のスキルの高さや教え方のうまさよりも、教わる側の姿勢が大切なんです。言われたことを疑う前に、まずはやってみることです。教わる側の姿勢が間違っていると、成長する機会を逃してしまいます」

そんな新人時代を経て、今やお客さまから圧倒的に支持されている田内は、後輩たちを見て感じることがあると語る。

「いくらわかりやすい言い回しや表現を教えてもらっても、練習をしないと自分のものになりません。プロ野球選手が素振りを欠かさないのと同じです。昔は壁に向かってロールプレイをしている人もいましたよ。呼吸をするように、自然と口をついて出てくるまで、繰り返し練習することが重要です。お客さまの大切な時間をいただいているわけですから、きちんと準備するという心構えが大切なんです」