出張のとき、どんなホテルに泊まっていますか? 社長や役員ともなれば、あまりに安いホテルに泊まっているとビジネスに悪影響があることも。ホテルには“個性”があります。人との出会いを良いものにするために、またはセルフブランディングのためにも、上手にホテルを選んでみませんか。
イラスト=富田茜

「どこのホテルに泊まっていますか?」

出張に行くと、仕事先の人と「ホテルは、どこにお泊りですか?」というやり取りになることがよくある。不慣れな場所であれば、自身の宿泊ホテルまで迎えに来てもらったり、ホテルが待ち合わせ場所になったりすることもあるので、余計にそうなるのだ。

そんな時、企業の社長や役員クラスの人が安い価格帯のホテルに泊まっていると、正直みっともないという気持ちになったことはないだろうか。せっかくの出会いも、あまりに安いホテルに泊まっていたがために初対面の印象が良いものではなくなり、ビジネスに悪影響を及ぼす、といったこともあるだろう。

「この人、このクラスのホテルにいるということは、なかなかのビジネスマンだな」
「格安ホテルに泊まっているようでは、会社の懐具合も寒いのかもしれないな」

宿泊しているホテルのランクによっては、そんなことを僕も思うこともある。ホテルのランクと宿泊客の階層が決まっている海外のホテルならば、なおさらだ。また、逆のケースもたまにあり、相手があまりにもランクの高いホテルに泊まっていると「若干うさん臭いな」と心配になることがある。

ホテルのカテゴリーを考える

ここで、ホテルのカテゴリーとランクについて考えてみたい。

たとえばアメリカでは、以下のようなホテルのランクがあり、よくこのランクと年収をシンクロさせている。もっとも、同じブランドのホテルでも国や街によってサービス内容や料金が、大きく異なる場合が多々あるので一概に決めつけられないが、目安にはなる。ちなみに、日本では考えにくいが、階級社会性の強い欧米では、同じランクのホテルにしか泊まらない人が多いという点にも注意が必要だ。

以下、筆者が考えるホテルのランク分けを紹介する。