睡眠を「一日のご褒美」と考えている人は、一流にはなれない。一流のビジネスパーソンは、睡眠を「投資」と捉えて、「明日のためには、どう眠ればいいか」と未来志向で考える。だからといって、睡眠時間を増やせばいいわけではない。8項目のチェックリストから「一流の睡眠法」を確認していこう(全9回)。

Q.夜中に何度も目が覚めてしまう。どう対処したらいいか?

A.睡眠薬を飲む
B.悩みや不安を抱えていないか見直す

それは本当に「不眠症」か

加齢とともに中途覚醒(睡眠中に目が覚めること)が起きやすくなり、高齢者になると途中で起きない人のほうがむしろ珍しくなります。夜中に何度も目を覚ますこと自体に悩む必要はありません。

心配なのは、早とちりして不眠症と自己診断して、睡眠薬に頼るようになることでしょう。

中途覚醒は、不眠症の症状の1つです。ただ、中途覚醒があるからただちに不眠症というわけではありません。

不眠症とは、適切な環境があるにもかかわらず、睡眠障害が起きて日中に何らかの支障をきたす状態を指します。

裏を返すと、適切な環境がないために眠れないのであれば、それは不眠症以前の問題である可能性が高いのです。