安倍政権の態度・振る舞いが支持率低下の原因だった

謝るべきときには徹底して謝る。間違っていないと確信があるときには徹底して持論を主張し続ける。これが僕の危機管理の黄金の法則の一つ。

この視点から見ると、このたびの安倍首相の謝罪・反省の態度は見事だった。内閣改造後の記者会見やメディアでの出演状況を見るに、一国の総理大臣がここまで謝罪・反省の意を示すのか! と多くの国民は感じたと思う。

一部自称インテリが「森友学園問題や加計学園問題で国会が大騒ぎしているのは国のためにならない。こんな小さな問題に国会がエネルギーを割くのではなく、北朝鮮問題や日本の財政問題・社会保障問題についてもっとエネルギーを使え!」ともっともらしく言っている。

彼ら自称インテリには今回の問題の大きさ・重要性が分からないんだろうね。確かにテーマ自体は非常に小さい。しかし今回明らかになったのは、国民の疑問に真正面から向き合おうとせず、情報公開を求められれば隠蔽に走るという日本政府の組織体質だ。

真摯に事実を明らかにしようとする態度こそが、民主主義国家の根幹だ。事実を明らかにしてもらわなければ、国民としては判断しようがない。事実が隠されたままだと国民はNOの声を上げることもできない。

政治行政がやることなど、常に100%絶対的に正しいわけじゃない。間違うこともある。また国民の中で賛否両論割れる方が常だ。だからこそ、政治行政には事実はきちんと出してもらった上で、最後は国民が判断する。

国民の判断も絶対的に正しいわけじゃないけど、それでも政治家や自称インテリたちが最終判断するよりも、国民が最終判断する方がましだろうというのが民主主義。政治家や自称インテリたちが、自分たちこそが一番賢いと思い込んで最終判断する社会の方がよっぽど怖いから、僕は国民の最終判断に委ねるべきと考える。

だからこそ、政府は事実を真摯に国民に明らかにしなければならない。その上で、国民にYES、NOを委ねるべきだね。

このような政府の姿勢が徹底されないと、特に国防などの領域では一国民として恐ろしくて仕方がない。