この国のかたちをつくりあげた、有名無名な勇者たち73人の残した轍に、混乱の世を生きる現代人の道標を探す。あなたに似たリーダーは見つかるだろうか。

「空気が読めない」。否定的なニュアンスで伝わるが、歴史の中ではその資質がヒーローを生むこともある。軍事の天才・源義経もKYをパワーに変えた一人だ。中世を生きた先人たちからも、現代的な教訓は数多く見つかる。

源平~鎌倉

大きな視野を持った人物、清盛の再評価【平清盛と一門】
『新・平家物語』吉川英治・著

源平の戦いのみならず、大きな視野を持ったリーダーとしての平清盛の再評価。『太平記』から続く悪人像から解放した。

恋と政治と。女リーダーの生き方【北条政子】
『北条政子』永井路子・著

天下を治めながらも覇気を失う夫、助けにならない息子、そして幼くして死んだ孫。男たちに振り回されながら、政治に家庭に奔走する。

蒙古襲来時の鎌倉幕府の執政。新風が吹く【北条時宗】
『時宗』高橋克彦・著
血で血を洗う骨肉の惨劇。実朝の首が消える【源実朝】
『実朝の首』葉室麟・著

『炎環』収容。頼朝の周囲に燃え盛る情熱と野望の葛藤【梶原景季】
『黒雪賦』永井路子・著
天才的な直感と行動力で時代の寵児となるが【木曾義仲】
『木曾義仲』山田智彦・著
鎌倉幕府を創った男の波乱万丈と不撓不屈【源頼朝】
『源頼朝』山岡荘八・著
天才・義経の「できすぎた男の悲劇」【源義経】
『源九郎義経』邦光史郎・著
京が中心の時代に東北に独自の文化圏を築く【奥州藤原氏】
『蒼き蝦夷の血』今東光・著
誰よりも老獪に生きるは誠実さゆえ【後白河天皇】
『後白河院』井上靖・著