耳も、目も、口も使う「オーバーラッピング」

三宅義和・イーオン社長

苦手な英語を話せるようになるコツは、ずばり音読。声に出せない音は聞けないからです。自分の出した声が耳に入ってきますから、それがリスニングの上達にもなります。日本人は紙の上の勉強だけで、声に出して練習しない。ブロークンな英語でもいいから、自信を持ってどんどん話すことです。外国人と会う機会があれば、積極的に話しかけてください。

とはいえ、ある程度の準備をしてないとしゃべれません。例えば、自分の趣味について話すとか、世界情勢を語りたいのであれば、そのための単語や基本例文を覚えることです。それも声に出してということがとても重要です。仕事柄、何人もの「英語の達人」に話を聞きますが、みなさん「声に出して練習して、それが瞬時に出てくるぐらい、自分のなかにいろんな言い方を蓄積することが大事だ」と言います。

自分の声がネイティブの自然な英語に近い発音にできるようになればなるほど、リスニング力は上がります。ただし、ジャパニーズイングリッシュで滅茶苦茶な発音ではそうはいきません。そこで、英会話教材の音源に合わせて、テキストを見ながら音読していくのです。これを「オーバーラッピング」と言いますが、耳も、目も、口も使うので、とても効果的な学習になります。

何度もオーバーラッピングし、同じように発音できるようになると、本当に不思議なのですが、イントネーションとか、単語の連続性が聞き取れるようになります。例えばザッツ・ア・グッド・アイデアしかわからなかったものが、「ザッツァ・グッダイディア」でもすんなり耳に入り、理解できるようになってくるのです。