甘えは禁物! 40代から覚悟を

定年後も元気なうちは働きたいというのは、多くのビジネスマンの願いだろう。ではどのように考え、行動すれば成功するのだろうか。

「ホワイトカラーはいかにキャリアダウンするかが鍵です」シニア層の人材派遣を手掛けるマイスター60の高平ゆかり常務取締役事業本部長は語る。

「仕事人生を延長したいのなら40代から覚悟をかため、準備しはじめたほうがいい。年齢とともに体力や職能も衰えるので甘く考えてはいけません」

再就職するためには意識改革が必要だという。

「周りを小バカにする人はものすごく嫌われます。そういった態度を取る人は学歴信仰が強く、偏差値の高い大学を出た人に多い」(高平氏)

実際、キャリアを重ねたシニアの中には扱いづらい人も多いという。プライドが高く上から目線の会話が抜けない、自慢やできない理由ばかり主張する評論家タイプなども同様だ。

「現役時代を引きずって、コピー取りさえ嫌がる人も多い。いくつになっても謙虚な姿勢と素直さを持ち、空気が読めるコミュニケーション能力の高い人は好かれます」(同)

資格は持っていると有利なのか。高平氏は「絶対ではないが、客観的な指標になる」と説明する。

「中高年が資格取得に挑戦したという事実が残ると、挑戦意欲の高さからプラスの評価がなされることもあります。最新の法律や技術を知るためにも資格の勉強は無駄にはならないはずです」(同)